救われる猫、追い出される猫。

今日はちょっと環境とか真面目な話しとかは抜きにして。
私の日常を書いてみたいと思います。
興味ない人は読み飛ばして下さいね。

隣町の山奥に空き家があります。

何年か前までは義母が一人で猫を飼いながら住んでいましたが、もう亡くなってしまったので、いまこの家の主はこの猫です。夏の間は野山を駆け回り、獲物を捕って自由気ままに生きて居るのですが、雪が降ってしまうと家に閉じこもり、自動餌やり機から出てくる餌を食べながら生活します。

その餌やり機に餌を補充するために週に一回妻と通う日々が続いていました。ある日、いつものように私たち夫婦が様子を見に行くと家の前に見知らぬ白い子猫がいます。

どうやらこの猫も捨てられたようです。友達が出来てうちの猫も寂しさが紛れるだろうと思い放っておいたのですが、そうはなりませんでした。春先にはまだ小さかったこの猫、秋にはすっかり大きくなり力を付けて、ウチの猫を追い出し自分がこの家の主になってしまったのです。

家中マーキングはするはネズミを食い散らかして放っておくは、やりたい放題です。すぐにこの猫を追い出し、ウチの猫を探しましたが見つかりません。

季節は夏から秋になりかけの時、雪が降ってしまう前になんとしてでも探し出さないと死んでしまします。そして三か月ほど経った頃、隣の町内のとあるお宅から「猫を預かっている」と電話がありました。

数日前にふらっと迷い込んできたのだけれど、愛想が良いので玄関前で餌をやっていた所、郵便屋さんがウチの猫だと教えてくれたと言うのです。生まれつき愛想の良いウチの猫は誰にでも懐き、人を見るとすぐに足元に寝転がり、体をこすり付けニャーニャーと鳴きます。

この郵便屋さんにも会うたびに甘えていたので覚えてくれていたようです。猫はすっかり痩せこけ、後ろ脚は怪我をして引きずっています。

相当のショックを受けたのでしょう、私たちを見てもボーっとしていて判断が付かないようです。その後は我が家につれて帰り、ウチの犬と仲良く暮らしています。

一方、ウチの猫を追い出した猫はその後二度と見ることはありません。もしこの猫に、ウチの猫を追い出さずに居候としてひっそりと同居する知恵が有ったら、雪の中途方に暮れる事も無かったのでしょうが、生まれてすぐに親も無く飼い主もなく、誰からも何も教わらず一人ぼっちで生きて来たのですから仕方がありません。

本能のまま、思うがままに生きてしまった猫、生まれつき愛想がよく、人に可愛がられることで命拾いうした猫。人の世の縮図をみるようです。

master

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